目次
失恋した女子
高坂由美子 (仮名)
33才 埼玉県 アパレル・既婚
最初で最後の恋
私が20代の頃、アパレル会社で役員を務めており多忙な毎日を過ごしている中の、最初で最後の私の恋です。
当初実は浮気性、ギャンブル好きで嘘つきモラハラ彼氏と2年も付き合い、中絶を経験し、自分からようやくケリをつけてやめた恋をしたばかりで、当分恋なんてしたくない。
と思っていた時、自暴自棄に陥っては私生活も荒れ果て、飲んで友達と騒いで朝そのまま会社に行くような生活をしていました。
ずっと一人でいいなんて思っていた時に
別れたはずなのに、ひつこい元カレに少し悩まされていたし、中絶という一生後悔しか残らない経験をした事により心が何をしても震えず、反応せず、気づいたら笑うこともできなくなってしまいました。
その時はずっと一人でいいなんて思っていたし、一人で旅行に行ったり、一人で何かをすることが増えて、恋愛に対して興味がゼロになってきていた時でした。
ほんと…世間は狭いもの
出会ったのは1つ年下の彼。
私の店でお客さまとして来店されたのが始まりでしたが、世間は狭く共通の知り合いもいたのですごく親しくなりました。
お姉さんとしてしっかりしなきゃ
お互い失恋した時期が近かったのもあり、相談がてら食事をしながら話をしたり、共通の趣味が映画鑑賞であったり、旅行であったり、いろいろと共通していた趣味があったし、彼は友達でもあり、時にはお兄ちゃんみたいだったり、時にはお母さんのような包容力で、時には戦友みたいですごく支えられていました。
私は実際、下に兄弟がいたので、恋愛対象という目線で見られなかった部分も正直あったのですが、どこかで、自分がお姉さん、年上らしくしっかりしなくちゃと思って目を瞑っていたのもあったのかもしれません。
本当は弱いの、私って
ある日、仕事による疲労により、退勤最中に倒れ、病院に配送された際に一番に駆けつけてくれたのはその年下の彼でした。
その時から私は弱い自分を見せられる唯一の存在という意識があり、少しずつ自分の気持ちの変化にも気づいていました。
グレーな関係のまま体を許す
数日後、その年下の彼から告白されました。
ですが、私の中では深い傷と共に、男性にまた裏切られるのではないかという不安と自分の魅力が付き合ってしまったら薄れてしまうのではないかという勝手な自信のなさと、元カレによるリベンジポルノやモラハラに苦しめられており、それがバレてしまったら年下の彼に嫌われるのではないかとすぐに答えを出す事ができなかったのです。
そうやって相手の気持ちを知りつつも、グレーな関係で体を許してしまい、その先の肩書に関する言葉を口にすることができなくなって月日が流れました。
傷つくことが怖くて甘えていた
自分でもわかっていたと思います。
都合よくしているのは自分で、傷つくのが怖いのは自分で、傷つけていることをわかってるのにも関わらずに突き放しておいて、手をつなぎとめてるのは自分だとわかっていたのです。
それでも、喧嘩することもないほど仲良く、恋人と呼んでもおかしくないほどお互いの誕生日を盛大に祝ったり、悲しくつらいときは駆けつけて抱きしめてくれるほどのやさしさや思いやりに甘えていたんだと思います。
この先、二人の関係は…?
居心地もよく、毎日一緒にいる生活に慣れ親しんでいて、まるで半同棲の状態になりました。
そうやって2年以上の月日が流れ、ある日、私はこのままではよくないし、彼が先に進めたいと思っているならば、このまま止めてしまうのは私は無責任だと思ったし、今まで気持ちに答えられなかった償いではないけど、私ができることがあるなら彼が幸せになる方法を考える事でした。
でも、臆病な私は依存してしまっていて、離れたくない気持ちがあるけど、言ったらこの関係が終わることをわかってて
「私はあなたにとって恋人ですか?」って聞きました。
彼に答えを迫ったずるい私
その時の沈黙は今でも忘れません。
「そうだよ」と聞きたかったからそう聞いた自分もずるいですし、
「違うよ」と聞きたかった自分もどっかにいたのです。
自分から言うのではなくて、相手から言わせようとしていたずるい奴がまだ私の中にいました。
沈黙の後に彼が口を開いた第一声は「大切な人だよ」でした。
傲慢だったあの頃の私…
お互いわかっていたのでしょう、このまま、ずっと一緒に居るという事が続かないことを。
私は昧な答えにイラ立ちながら
「それは私があなたの恋人ってこと?それとも違うってこと?よくわからない」
と見切り発車した発言が出てきてしまったのです。
傲慢だったと思います。すべての始まりは自分なのに。
「彼女」にはどうしてもなれなかった
私にはお互い好意があるまま離れるなんてありえないというどっかで固定概念みたいなものがあって、その答えを覆されるくらいならば、嫌われるほうがマシだという考えがあったのか自然と出てきてしまったのです。
その言葉を聞いて、年下の彼は私にこう言いました。
「あなたには幸せになってほしい」
私はその言葉を聞いて、理解をしたのです。
私は彼の彼女という肩書はもらえる立場にいないということ。
「好きだ」と素直に言えなかった
私のせいで彼がきっと苦しんだであろう日々を思ったら、私が早く答えを素直に言っていれば、好きだと伝えていればこうならなかったはずで…
そして、お互い幸せの形が一緒だったかもしれないと悟りました。
「そっか。わかった。もう、手放してあげる。あなたの時間を奪ってしまって、先に進めなくしていて、それなのに私を幸せにしてくれてありがとう」と…
最後の言葉にし、離れる事を決心しました。
泣かないでサヨナラをする覚悟
その数日後に、彼の家に荷物を取りに行く事になり、久しぶりの彼の家に入った瞬間泣きそうになりました。
この場所で寝て食べて一緒に笑って泣いてふざけて、匂いが愛おしくてこの感情を何と言えばよかったのか今でも言葉になりません。
ただ、強がるしかなく、泣かないでサヨナラすることを決めていたので堪えるのに必死でした。
最後のお願い…それは?
早々と荷物をまとめ、そして「ありがとう」と言って部屋を出ようとしたら
私の腕は彼の力によりドアに抑えられ、そして「最後のお願い聞いて?」と私の視界は彼の顔で暗くなり、
そのまま地面に縫い付けられました。
我慢していた涙はもう崩壊で、そのまま彼を受け入れそしてこれでもかってほど最後まで愛しました。
こんなに相手を求め、言葉を使わず交わさず表情だけで、切なくて苦しくて二人で果てました。
見上げた天井が滲みっぱなしで、下腹部が重たさを感じ、それでも彼を求める自分を抑え、彼が寝てる間に私は彼にそっと「ごめんね。愛してる」と言って部屋を後にしました。
それで私達の関係は終わりました。
そして…結婚
その数年後、私は友人の紹介で知り合った年上の人と結婚しました。
優しく、私の過去を受け入れ、そして年収も文句のない仕事熱心な人で幸せにしてくれるであろうと思え、居心地がよくすべて私に権限を与えてくれるような人が私の夫になりました。
挙式は特にやる予定もなく、同棲していた延長で籍を入れたようなものだったので新婚感は特別無く、何も変わらずの日々の中
一通のLINEが来ました。
「久しぶり。元気している?」あの年下の彼からでした。
やはり気になる…元カレ
驚く中平然を装い、友人として連絡を取るような形で、仕事のこと、家族の事、共通の友人の話、近況報告など当時の私達のように、会わなかった分を話するかのように会話が止まらず、純粋に楽しい会話を楽しんでいました。
「そういえば、風のうわさで結婚したって聞いたけど本当?」と言われました。
何故でしょうか、その時すぐに返事ができなかった自分がいました。
でも、「うん、最近結婚したよ。そろそろ年齢的にもって思ってたしね。そっちはそうゆう人いないの?」
友人になったと思った元カレだったが…
仲良い友人のように会話を普通にすることが私の最低限のできることだと思ったし、何より、彼は彼で違う人と一緒になっててほしい、幸せであってほしいとい願いが強かったんです。
「そうゆう人か・・・いないな。前は結婚したいなと思った人はいたんだけどね」
そう言った彼に少し残念だった半面、胸が痛くなりました。
「結婚したい人がいたんだ!その人はなぜダメになっちゃったの!も~しっかりしなさい!」
こうしてまたおちゃらけた強い私を演じるしかできなかったのです。
「まぁね、自分でも後悔してる、今でも夢であってほしいって。でも現実だから受け入れなきゃね」どこか切なさそうで、本当にそこまで思われた人が彼に居たならよかったし、少しうらやましいなとも思いました。
そして同時にお互い別々の道に進んでるんだなと実感した瞬間でした。
今でも涙が止まらない
「初めて結婚したいと思った人がお前だよ。幸せになってね」
そんなメッセージが降ってきた瞬間、あぁ私もずるいけど、あなたも神様もずるい。
一番好きな人とは結婚できないという迷信が実在したなんて、どこまでもずるいんだろうとその日、呼吸が苦しくなるほど久しぶりに泣きました
今では素敵な思い出として残っています。
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失恋は甘酸っぱい思い出とも言われます。
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