【失恋体験】彼と先輩と私の互いに傷つけあった三角関係

アラン吹き出し画像3(記事上)

 

失恋した女子

鈴木裕子 (仮名)
37才 兵庫県 主婦

 

中学時代の先輩に恋する

20代前半の時の話です。私は、高校を卒業して進学や就職をせずにいわゆるフリーターでした。週に4回のバイトで生計を立てていました。

その時に出会った彼のお話です。

大学2年生の彼は中学の1つ上の先輩で顔は知っていました。話したことはなかったけれど、バイトを機によく話すようにもなり、たまに遊びに行くこともありました。私はその彼の事が好きでたまらなくなっていました。気付いた時には好きだった。

恋とはするのではなく、落ちるモノというのはこの事でした。みるみる彼に惹かれていき、彼の好きなものを好きになり、彼の求めることには全て応えてました。

でも、彼には長年付き合っていた彼女がいたのです。

 

金曜日だけの「彼女」になる

ショックでした。でも、私はショックよりも彼への気持ちが大きすぎて「2番目でもいいから彼の傍にいたい」と思っていました。ただ、彼の傍に居て彼の笑顔を見るだけ幸せでした。

彼女がいるということを知った後も、彼とは二人で遊びました。毎週金曜の夜になると彼は私の家に来るのです。拒めるわけもなく彼を受け入れ続けました。

友達には「やめなよ」と言われ続け、色んな人を紹介してもらったけれど心が揺さぶられることはなく彼だけを観ていました。金曜になるのが楽しみで仕方なくて、バイトが終わるとそのまま私の家に直行して二人だけの時間を過ごしました。

でも他の曜日は友達や勉強、そして彼女の時間。特に火曜日は辛くて仕方なかった。彼が彼女の家に泊まりに行くのがわかっていたから。

火曜日はとにかく辛くて、一人になるのが辛くて、事情をわかってくれているバイトの先輩と過ごすことが増えました。誰から観ても私は彼に夢中にでしたから…。

そんな関係が半年ほど続いた時に知らないアドレスからメールが届きました。

 

やめようと思っても彼を求める私

内容は「人の男に手を出すな。彼女がいるのをわかっているのにこんなことしている人間は最低だ」彼女からでした

震える程怖かった。こんな内容のメールを受けっとたのは初めてだったし、罪悪感は拭えませんでした。そして何よりも彼には彼女がいるという事実を突きつけられまたのです。

今度こそやめよう。彼とは終わりにしよう。そう決めたのに、彼を見ると…私は彼を求めてしまい、彼も私を求めていると錯覚をしてしまってました。

そのメールの後も私と彼の金曜日は変わらず続けていました。

そんな私に、恋をしてくれる人も現れました。火曜日を一緒に過ごしてくれていたバイトの先輩です。

 

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バイト先の先輩に告白される

先輩は彼の事を決して悪くいう事はありませんでした。私の話をただ頷いて聞いてくれていただけ。ただそれだけでした。その先輩に正式に「付き合って欲しい、2番目に好きでも構わない」とまで言ってくれました。私の答えは…「YES」でした。

自分が最低な事をしているのはわかっていました。でも、誰かに支えてもらわないと彼への気持ちがいっぱいになりすぎてどうにかなりそうだったのです。

火曜日が怖くて仕方ないし、他のバイトの子と話すのを見るだけでも嫌になる。バイトの仲間としてみんなで遊びに行くのにそれすら許せなくなっている自分が止められなかった。

私は自分の罪悪案を軽くするために先輩に条件を付けた。

  • お泊りしない
  • 手を繋ぐ以上の行為をしない
  • 金曜日と土曜日は連絡をしない
  • 彼との約束が優先
  • この関係は誰にも言わない

 

先輩はそれでもいいと言ってくれた。

 

カップルのふりしてデートする

先輩とは色んなところに出かけた。楽しかったし、本物のカップルの様に周りには写ってるいたと思う。でも、私の心は彼の方ばかりを観ていたし先輩もそれに気付いてた。お互いにそれは言葉には出さなかったけれど、感じていた。

毎週、金曜日になる度に連絡の取れない彼女、彼との約束があれば優先され連絡を一切しない彼女。今思えば、本当に最低な行為だし名ばかりの彼女でした。

それから1年ほど経った時にバイトのみんなが浮き足立っていた。私が出勤してきた時に、みんなが私に気を使っていた。「おかしいな?」とは思ったけれど、いつもの様に仕事をした。

「彼女がきたんだ!」彼の一言に目が眩んだ。今まで、一度もバイト先に顔をだしたことのない人がなぜ今日?一体、何してきたの?

 

隠れて彼と彼女の会話を盗み聞き

私はバックヤードに逃げ込み時間をやり過ごした。遠くから、彼と彼女の話し声が聞こえてくる。どうやら、近くまで友達とドライブに来たからついでに寄ったらしい。

ごく当たり前の会話でも私の心には鋭いナイフの様に突き刺さる。息ができないくらい苦しい。こんな思いをするのに、どうして私はいつまでも彼の事が好きなのか…何もかもわからなくなっていた。

どのくらいの時間をバックヤードで過ごしたのかわからないけど、目の前には彼がいた。彼は今まで見たこともない様な優しい目で私を見つめていた。彼にも私がここにいる理由はわかっているのだ。

「おいで」そう言われて、私は彼の傍に行き彼を受け入れた。小さい声で何度も、何度も「ごめん」と言ってくれた。私は、彼の匂いや温もりを一身に受け止めた。

その日は火曜日だったけど彼はうちに来てくれた。火曜から土曜までを彼過ごす事ができた。私はそれだけで有頂天になり先輩の存在を忘れていたのかもしれない。

日曜日、先輩に会うのが気まずかったけれど先輩は何も聞かず、言わずいつもの様に仕事をした。余計に胸が苦しかったけどれ、彼との時間を思い出すと全てを忘れてしまった。

 

彼と彼女がついに別れた!

彼と出会って1年半が過ぎたくらいの時に、彼の就職活動が始まった。

当時、就職難でなかなか決まらずにイライラしていたし卒論の準備などでなかなか会えなかった。金曜日はうちに来てくれていたけれど、心ここに在らずの状態だった。

そんなある日、信じられない事を聞いた。「彼が彼女と別れたらしい」。そんな事を彼ではない他の誰かから聞くとは思ってもいなかったけれど心が弾んだ。いよいよ、私が彼女になれるんじゃないかな?順番通りで考えたら、次は私のはず・・・

でも、私は聞く勇気がなくてなかなか聞けたなった。もし違っていたら?そういう思いばかりだった

そんな時に先輩に聞かれた「アイツ、別れたらしいけど聞いた?」。名ばかり彼女になってから、初めて先輩の口から彼のことを聞いた。

「聞いてない」
「どうして?」
「怖いから」
「そっか…」

それだけを言って先輩は何も言わなかった。自分でも聞くべきなのはわかっていたのに…。

 

「結婚するならお前がいい」と彼がつぶやく

金曜日の夜。いつもの様に彼はやってきてうちのリビングでくつろぐ。その姿を見て、この人と居たいと強く思った。

「彼女と別れたの?」ついに言葉にしてしまった。
「うん、別れたよ」答えはあっさりとしたものだった。

「でもね・・・」

彼の次の言葉は、

「でもねー、もう彼女できた」

そんなことある?聞いたことはない。人の家に上がり込んで、くつろいで楽しく過ごしているのに、彼女ができた?

じゃぁ、私が喜んだ瞬間も、悩んでいた期間もこの人は他の人との恋愛を楽しんできたの?今日、この家に来ている理由は? 前の彼女になかった癒しとかを私に求めてくれていたわけじゃないの? それとも、前と同じ様な彼女を選んで私に癒しだけを求めてるの? どうして? 何で? そればかりがグルグルと頭に巡った。

もうどう理由をつけても彼が私の家にいる理由がわからなかった。きっと、私はこのまま一生この人の一番にはなれないんだと確信した。

「そうなんだ。よかったね。」
「でも、俺は結婚するんだったらお前とがいいな」

ずるい…この人は本当にずるい人なんだと思う。私はその言葉に喜びと悲しみと怒りを抱えたけれど、彼との居心地の良さと、彼への気持ちでこのまま…と流されてしまった。

 

彼との関係、先輩との関係…人生めちゃくちゃ

それからも、金曜日には一緒に居ることに変更はなかったけど。変わったのは、私の前でも平気で新しい彼女との電話やメールをする様になった。それがどんなに惨めで屈辱的なことなのかわかっているのに離れられない自分が嫌になった。

先輩との関係も相変わらず続いていて、私の生活がこれまでの人生で一番めちゃくちゃだった。

  • 好きな気持ち
  • 惨めな気持ち
  • 情けない気持ち
  • 先輩へ申し訳ない気持ち
  • 自分が最低なことをしている気持ち

 

それを冷ましてくれたのは友人だった。見るに見かねていた友人が叱ってくれた。

「あんたのしていることは、彼があんたにしてること」
「自分さえ良ければいいの?」
「自分をそこまで落として何が幸せなの?」
「そこまで自分を悲劇のヒロインに浸るのって、正直、気持ち悪い」
「結局、あんたは二番目にもなれてないんだよ」

私の彼への気持ちよりも、友人が私を思う気持ちが強くて目が覚めた。

そうだ。私は、彼を好きなのじゃなくて、彼を好きな自分に酔ってるだけ。
そう思うと、本当に怒りが込み上げてきた。そして私は思った。彼にはっきりと別れを告げよう。

 

目が覚めて、別れを切り出すと彼は…

その週の金曜日にいつもの様に彼はやってくるけど、新しい彼女の香りを少しだけ残してやってきた。

その時に気付いた。私は、もう限界だ。「今日は真面目に話をしたい」そう言って今までの思いを伝えた。

「私は二番目だと思っていたけれど、多分、二番目でもなかったと思う。ただの都合のいい女。その状態にもう疲れた。」
「うん」
「いつまで経っても、私は選ばないと思う。」
「…」
「貴方の言葉に振り回されるのもう嫌なの」
「うん」
「もう終わろう」
「…」
「てか、始まってなかったのかもね」
「…」
「…」
「終わりなんだよな?」
「それ以外、選択肢ある?」

「オレは…俺はお前なら許してくれてると思ってた」
「うん」
「いつでも、傍にいてくれると思ってた」
「うん」
「傷付けてごめん」
「うん…」

もう自分がどんな顔をしているのかわからないけど。顔を上げることも、彼を見ることも出来なかったけど。物音で、彼が荷物をまとめていることはわかった。

「本当に終わりなんだなぁ」と心の中で思ったら涙が止まらなかった。

 

荷物をまとめて家を出る彼の目には?

家を出る彼が「最後に、いつもみたいに見送ってよ」と言うので、私は玄関まで行った。

「もう、またねて言うことはないね…」
「…」
「じゃぁね…今までありがとう」
「…うん」
「ね、最後、顔…見せてよ」

そう言うから、涙を必死に止めて顔を上げた。最後は笑顔で終わらせたかった。

あれ?
彼も少し目が…

いつもの様に抱きしめてくれた。いつもよりずっと強く痛いくらいだった。

「大好きだったよ…ありがとう。ごめんな…」
そう言って、彼は私の部屋を出た。

これでよかったんだ。これで本当に終わった。

 

先輩に「ごめん」と電話する

そして、私はすぐに携帯を手にした。先輩へ言わなくちゃいけない事があった。

「今、彼とは全て終わりました」
「そっか」
「うん…」
「それで?」
「うん…」
「わかってる」
「ごめん…」

先輩も何もかもわかってくれていた。今更だけど、先輩も私のことを本当に好きでいてくれたんだ。私のことだけを、見てくれていたんだと気付いた。

「ごめん」
「謝らないで」
「いっぱい傷付けて…ごめんなさい、私、最低だった」
「俺の好きな人の事悪く言わないでくれる?」
「…」
「大好きだったよ…ありがとう」

先輩は最後まで、私を笑わそうとしてくれた。本当に素敵な人だったと思った。これが私の中で一番の大恋愛で大失恋でした。

 

追伸
当時の日記を見ながら書きました。

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